2020.11.24
ネックレスや指輪、イヤリングなどに使われることが多い「真珠」ですが、その種類は実に様々です。
真珠に詳しくない人は、「真珠の種類と言っても、天然と養殖の違いぐらいでしょ?」と思うかもしれませんが、その種類は驚くほど豊富で、それぞれに違った魅力があるのです。
真珠の種類を知ることで、自分の好みの真珠を見つけることができますし、人にプレゼントする時などにも役立つでしょう。
この記事では、そんな「真珠の種類」について解説していきたいと思います。
真珠の種類でまず大きく分けられるのは、「天然真珠か養殖真珠」という違いでしょう。
「天然真珠」は、アコヤ貝の中に異物が入るなどして、「真珠袋」が形成され、真珠層が重なっていくことで作られます。
天然真珠は、核と呼ばれる部分がないか、ごくごく小さな物があるくらいです。
そんな天然真珠対して、「養殖真珠」はアコヤ貝に人工的に「核」を入れることで、真珠層でコーティングしていくことで作られます。
もちろん、天然真珠はその希少性ゆえに養殖真珠と比べて圧倒的にその数も少なく、価格も非常に高価なのです。
天然真珠と養殖真珠の見分け方としては、「変色具合」が挙げられます。
真珠を長い期間身に付けていると、肌の脂肪性物質や化粧品などが真珠に染み込んでいきます。
養殖の真珠の場合、核と真珠層の間に染み込み変色が起こるのに対し、天然の真珠はそのほとんどが真珠層であるため、内側から変色することは基本的にありえないのです。
また、天然真珠は整った形状でではなく、多少歪な形をしているのです。
しかし、養殖真珠であっても、価値が極めて低いというわけではなく、「イミテーションパール」などとは比べ物にならないほどの価値がある物なのです。
それでは、ここからは「真珠の種類」を解説していきましょう。
・アコヤ真珠
アコヤ真珠は、アコヤ貝から取れる一般的な真珠の一つで、真珠の大きさは直径5〜8 mmのものが大半です。
そんなアコヤ真珠の中でも最高品質の真珠は「花珠(はなだま)」と呼ばれています。
・南洋白蝶真珠
南洋白鳥真珠は、主にオーストラリアインドネシアなどで養殖される白蝶貝から採れる真珠です。
真珠の大きさは10mm以上のものが多く、色はゴールドやイエロー系が多いのが特徴です。
・南洋黒蝶真珠
南洋黒蝶真珠はインド洋や太平洋の海域に生息する黒蝶貝から採れる真珠です。
真珠の大きさは9〜14mmであることが多く、深い緑色をしています。
海の中で活動的な動きをすることからバロックやサークルと言った変形した形になることが多いと言われています。
・淡水パール
淡水パールは、中国の湖や川などで養殖されているカラス貝や三角帆貝などから採れる事が多い真珠です。
真珠の大きさは2〜10mmと幅があり、ホワイトやピンクオレンジなどといった鮮やかな色合いのものが多いという特徴があります。
一つの解から20個以上もの真珠が作れることから比較的安価で取引されることが多い真珠です。
・ケシパール
ケシパールはアコヤ真珠や南洋真珠を養殖する際に偶発的に作られる真珠です。
植物の芥子の種ほど小さい大きさであることが名前の由来となっています。
・タヒチ真珠
タヒチ真珠は南洋に生息している黒蝶貝から採れる真珠で、主に「黒真珠」と呼ばれています。
大きさは実に様々で、黒色以外にも緑や赤みがかったグリーンをしている真珠もあります。
・マベパール
マベパールは亜熱帯海域に住むマベ貝から採れる真珠で、12〜20mmの大きさがあり、ハート型やドロップ型などの形の物が多いのも特徴です。
・コンクパール
コンクパールは、カリブ海やメキシコ湾に生息するピンク貝から採れる天然真珠です。
養殖が行うことができないため全てが天然の真珠となっています。
鮮やかなピンク色が特徴で、採取される数が非常に少ないことから、大変希少価値の高い真珠と言われています。
今回は、真珠の種類について解説してきました。
真珠には、「天然真珠」と「養殖真珠」という違いの他にも、様々な種類があることがお分かりいただけたかと思います。
ぜひこういった真珠の種類をしっかりと学び、購入する際の参考にしていただけれ幸いです。
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