2020.11.04
その気品ある美しさによって昔から多くの女性に愛されてきた真珠(パールジュエリー)ですが、現在では様々な種類の真珠が販売されています。
「真珠」と聞いて誰もが思い浮かべる「アコヤ本真珠」や、「花珠」「タヒチ黒蝶真珠(南洋黒蝶真珠)」「南洋白蝶真珠」「淡水真珠」「ケシ真珠」「マベ真珠」など、それぞれに違った美しさと魅力があります。
数ある宝石の中でも、「真珠が好き」という女性は結構多かったりします。
この記事では、そんな「女性をより輝かせてくれる真珠(パールジュエリー)の歴史と魅力」について解説していきたいと思います。
真珠の歴史を紐解くには、紀元前にまで遡らなければいけません。
中国の歴史書には、紀元前2206年に天然真珠があったという記載がされています。
そこから、アジアだけでなくヨーロッパやその他の地域にも広がって行き、王室を中心に天然真珠を身につけるようになったのです。
それまでエメラルドを愛していたクレオパトラも、真珠の魅力に取りつかれた一人として有名です。
身に付けていたその真珠は、世界最大のサイズであったとされ、「王国一つ買えるほどの価値」であったと言われているのです。
他にも、卑弥呼が5,000個の真珠を魏の国王に贈ったという記述が魏志倭人伝に記載されており、装飾品としてだけでなく「薬」としても使われていたそうです。
しかし、かの有名な「クリストファー・コロンブス」が1498年度1502年に航海したことにより、真珠の運命は少しずつ変化していってしまいます。
コロンブスが天然真珠を身につけていた原住民に何度も遭遇したことにより、天然真珠の産地がベネズエラパナマの海域にあることも発見し、一気に天然真珠の乱獲が始まってしまったのです。
19世紀後半から20世紀初めにかけては、天然真珠そのものの数が減少し、その価値が極めて高く評価されたことにより、「ダイヤモンド以上の価値」となったのです。
日本においては、1893年に世界で初めて真珠の養殖に成功。
大正時代には真円真珠の養殖が盛んになり、ヨーロッパにまで広がっていきました。
特に日本の「アコヤ本真珠」は、世界的に認められ「日本の宝石といえば真珠」と言われるほど有名なものとなりました。
ちなみに、英語の「PEARL」という言葉は、ラテン語の「PIRULA」(西洋梨)が由来しているとも言われています。
真珠は6月の誕生石にもなっていて、その上品で神秘的な美しさは世界中の多くの人に今も愛されています。
真珠の魅力といえばなんと言っても上品で透明感のある「美しさ」でしょう。
「真珠は月の雫が結晶になった物」
「真珠は人魚が恋人を持って流した涙」
などといった言い伝えがあり、神秘的な美しさも感じられますね。
現在では、前記したとおり様々な種類の真珠が販売されており、シルバーを帯びた白やクリーム色、薄いピンク青みを帯びたグレー、黒など様々な色もあります。
自分の好みに合った真珠を選べるという「宝石の個性」も魅力の一つとなっているのです。
真珠といえばネックレスを思い浮かべる人が多いかと思いますが、指輪やピアス、髪飾り、ブローチ、ブレスレットというように、その活用法の多さも大きな魅力でしょう。
また、普段使いだけでなく、冠婚葬祭の装飾として使えるというのは他の宝石にはない魅力だと言えます。
今回は、女性をより輝かせてくれる真珠(パールジュエリー)の歴史と魅力について解説してきました。
真珠の歴史は古く、紀元前から王室を中心に愛されており、クレオパトラや卑弥呼も魅了されたとされているのです。
ぜひあなたも、普段使いにも冠婚葬祭にも使える気品あふれる美しい真珠を身に付けてみてはいかがでしょうか?
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