2024.12.01
こんにちは
北海道千歳市のジュエリーアンドウォッチ OBARAイオン千歳店です。
北海道千歳市にて、地域最大級の結婚指輪や婚約指輪を取り揃えております。
前回までの、ジュエリーの鑑別書や鑑定書についてのお話に引き続いて、鑑別書に記載されている項目についての解説です。
鑑別書がどんなものなのかは、前回の更新をあわせてご確認ください。
ジュエリーの鑑別書とは?~宝石の種類や真贋を見極めるための重要な書類を徹底解説
鑑別書の項目の中には、鑑別した宝石の名前が二つ記載されます。
例えば、ルビーの場合、以下のように2つの記載がされます
・宝石名:ルビー
・鉱物名:天然コランダム
鉱物名は、鉱物学や科学的な観点からその宝石が属する分類を示しています。
一方で、宝石名は、色や組成、商業的価値、歴史的背景などに基づいて与えられる名前です。
上記のように、全く鉱物名が同じ宝石でも、宝石名では2種類の名称が使われることもあります。
例えば、ルビーとサファイアは赤と青で一般的には全く違う色の別物に見えますが、鉱物学的にはコランダムという鉱物で、色が違うだけの同一の鉱物です。
しかし、色以外の違いがないからといって単純に全てを天然コランダムと分類するのではなく、宝飾業界ではさらに細分化するためにそれぞれ色の違うコランダムに対して、ルビーやサファイアという宝石名を付けているのです。
今回は、鑑別書に記載されている鉱物名と宝石名の違いや見方について深堀りしていきます。
鉱物名は、宝石が地球上で自然に形成された状態を基準に、鉱物学や生物学に基づいて命名された名前です。主に宝石の化学組成、結晶構造、形成条件などが反映されています。
・「天然」の記載について
また、自然界で生成され、カット・研磨以外の人的手段が加えられていないジュエリーには、”天然”と記載されています。
天然石を使ったジュエリーの鑑別書には、鉱物名の項目に天然と記載されます。
例えば「天然コランダム」や「天然ゾイサイト」のように記載され、人工的に作られた合成石や模造品と区別されます。
天然物かどうかが気になるときは、鉱物名を確認いただくと良いでしょう
・鉱物名の例
以下は、代表的な鉱物名の例です:
天然コランダム(ルビー、サファイアの鉱物名)
天然クリソベリル(キャッツアイやアレキサンドライトの鉱物名)
天然ダイヤモンド(ダイヤモンドの鉱物名)
天然ゾイサイト(タンザナイトの鉱物名)
鉱物名は、宝石が本来持つ科学的特性を表し、地質学的な背景を知る手掛かりとなります。
宝石名は、端的に表すと宝飾業界における正式名称を指します。
鉱物学・化学的な観点から名付けられる鉱物名とは異なり、商業的・歴史的・文化的な背景を反映した名称が付けられます。
皆さんがよく聞くルビーやサファイアといった名前は宝石名です。
・宝石名の特徴
宝石名は宝石が持つ見た目、色、輝き、市場価値を明確にするために付けられることが多いです。
例えば、鉱物名の『天然ゾイサイト』の中で紫色に輝くものは、『タンザナイト』という宝石名が付いています。
タンザナイトの命名はティファニー社が行い、タンザニアに輝く星空の夜を彷彿させる色合いに見える鉱物で宝石名をタンザナイトとしたようです。
下記に代表的な鉱物名と宝石名の違いの一例を紹介します。
宝石名 鉱物名
ダイヤモンド 天然ダイヤモンド
ルビー 天然コランダム
サファイヤ 天然コランダム
クリソベリルキャツアイ 天然クリソベリル
アレキサンドライト 天然クリソベリル
タンザナイト 天然ゾイサイト
宝石名は宝石の個性を強調し、鉱物名が示す科学的分類を補完する形で利用されます。
鑑別書を用いることで、フォルスネームによる誤った宝石の付加価値に惑わされることを避けることができます。
宝石のフォルスネームとは、本来の鉱物名や宝石名ではない名称が、意図的または誤って宝石に使われることを指します。フォルスネームは宝石市場での誤解を招く場合があり、ジュエリーの購入時に注意すべきポイントの一つです。
青のトルマリンをサファイアと呼んでいたり、黒いジルコンをブラックダイヤモンドと呼んで売ったり、その色合いと輝きからイメージが似ているような全く違う宝石名を謳う業者がいたりもします。
安心してジュエリーを購入するために、鑑別書というのは重大な役割を果たすのです。
今回は鑑別書の宝石名と鉱石名についての簡単な解説でした。
今回例として出したルビーとサファイヤは同じコランダムではありますが、熱処理などの工程でコランダムに含まれる不純物によって石の色が変わってくることが多いです。
簡単にお話しますと、熱処理の過程で赤色に出たものはルビーでそれ以外の色はサファイヤと宝石名では分類されます。
サファイヤにはブルー、ホワイト、ピンク、イエローなど多くの色の物がありますがレッドサファイヤはありません。赤いサファイアこそが、いわゆるルビーなのです。
ちなみにパパラチヤサファイヤと言う名称のサファイアもありますが、ピンクサファイヤよりも淡いピンク色でパパラチア(蓮の色)と名付けられています。
宝石名は商業的な側面が強い命名が多く、どの鉱物がどのような宝石名を付けられるか、という傾向は覚えておくとジュエリーの真贋を見極めるのにとても役立つでしょう。
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