2022.10.20
赤やピンクのジュエリーをお求めの際に、インカローズという名前を目にしたことはありませんか?
実は、インカローズという名前はロードクロサイトというジュエリーの別名で、正式名称よりも別名が有名なジュエリーだったりします。
ロードクロサイトとインカローズは、ものによっては全く違う見た目をしている場合もあり、別物に見えてしまいますが、基本的な成り立ちや成分は同一です。
今回はインカローズの魅力について解説していきます。
まず、インカローズという名前についてですが、これはロードクロサイトが古代インカ帝国にて「インカの薔薇」と呼ばれて愛されていたことに由来します。日本ではこちらの名前が非常にメジャーとなっているため、ロードクロサイトという名前よりもインカローズのほうがイメージしやすくなっています。
ロードクロサイトという名前も、ギリシャ語の薔薇を意味する「ロード」と色を意味する「クロ」、石を意味する「サイト」をかけ合わせたものとなっているため、誰もが薔薇を想起するジュエリーと言ってもよいでしょう。
不透明なピンク色に白い縞模様が入った淡く柔らかい印象のあるカラーリングのものがポピュラーで多くの人から愛されるインカローズですが、市場的に非常に価値が高いと言われているものは、透明度が高く縞模様がなく、鮮やかなものです。
価値が高いものほど一般的なイメージとはかけ離れた見た目をしているというのは、産地や環境によって様々な顔を持つという魅力の一つと言えるのではないでしょうか。
希少性の高いジュエリーであるインカローズは、実は日本国内でも産出が確認されており、OBARAイオン千歳店が拠点を構える北海道産のものが存在します。
日本国内でカラーストーンが産出されることが非常に珍しいことで、その中でも希少性が高いインカローズが産出されたことは、自然の奇跡と言っても過言ではありません。
インカローズはマンガンから構成されるジュエリーであるため、昭和59年頃まで北海道古平郡古平町稲倉石鉱山からマンガンを採掘する中での副産物として、同時に産出されていました。
現在鉱山でのマンガンの採掘は終了しているため、北海道産のインカローズは流通している分のみとなっており、非常に貴重なものとなっています。
OBARAイオン千歳店でも、インカローズのジュエリーを取り扱っております。
古代から愛される柔らかくも気品のある輝きをぜひ、その手に取ってみてください。
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